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訪問鍼灸とリハビリ・看護の違いとは?

はりきゅう院 歩(あゆみ)院長

院長:福家洋平

はりきゅう院 歩の院長です

はりきゅう院 歩 院長の福家です。
在宅医療の現場では、「訪問鍼灸とリハビリ、訪問看護はどう違うの?」という質問をよくいただきます。
いずれも自宅で受けられる医療サービスですが、目的とアプローチは明確に異なります。
それぞれの違いを知ることで、より効果的に組み合わせることができ、生活の質を高めるサポートが可能になります。

看護・リハビリ・鍼灸の役割の違い

訪問看護は、病状管理や医療的処置を中心に行います。
点滴、服薬管理、バイタルチェック、褥瘡の処置など、医師の指示のもとで行う“医療の継続”が役割です。
訪問リハビリは、筋力トレーニングや歩行訓練などを通して“動ける身体づくり”を支援します。
そして訪問鍼灸は、“痛みや緊張を整え、身体が動く準備をつくる”医療です。
つまり、看護が「守る医療」、リハビリが「鍛える医療」、鍼灸は「整える医療」。この三つが連携することで、在宅ケアは完成します。

訪問鍼灸の役割

訪問鍼灸では、血流や神経の流れを整え、筋緊張をやわらげます。
身体が動きやすくなると、リハビリの成果が出やすくなり、介助の際の痛みも軽減します。
痛みを我慢しながら動くのではなく、“動かせる状態を整えてから動く”──これが訪問鍼灸の考え方です。

また、自律神経の調整を行うことで、睡眠や食欲、精神面の安定にもつながります。
訪問鍼灸は、身体の回復を支える“静かな医療”。
在宅医療チームの中で、もっとも穏やかに、しかし確実に身体を変化させる役割を担っています。

チーム医療の中での連携

訪問鍼灸・訪問リハビリ・訪問看護は、互いに補い合う存在です。
看護師が体調を見守り、リハビリ職が動作訓練を行い、鍼灸師がその前後で身体を整える。
この連携がうまく機能すると、在宅生活は劇的に安定します。
鍼灸が導入された後、「訓練がしやすくなった」「夜ぐっすり眠れるようになった」という声は多く、まさにチームの連携効果です。

院長 福家の想い

私はこれまで、整形外科・訪問リハ・在宅介護など、あらゆる現場で患者様と関わってきました。
どの職種にも、それぞれの専門性があります。
ただ、痛みや不安を抱える方にとっては“誰が何をしてくれるか”よりも、“安心して任せられるか”が最も大切です。
私はその安心を届けるために、他職種と連携しながら、痛みを整え、動ける身体を支えています。
鍼灸という技術は、医療の間にある“隙間”を埋めるもの。
患者さん、ご家族、医療スタッフが一つの方向を向けるようにすることが、私の役割です。

まとめ

訪問鍼灸・リハビリ・看護は、どれも自宅での生活を守るために欠かせません。
それぞれの専門性を理解し、互いを補い合うことで、利用者の安心と笑顔が増えていきます。
訪問鍼灸は、動き出すための準備を整え、チームケア全体を底から支える存在です。
私はこれからも、現場の一員として、痛みを取り、動ける身体をつくり続けていきます。

訪問鍼灸について詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。
訪問鍼灸について詳しくみる

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